退職給付金はどうやってもらう?申請方法と手続きの流れをわかりやすく解説
最終更新:2026年7月
「退職給付金がもらえると聞いたけど、どうやって申請すればいいの?」「手続きは自分でできる?どこに行けばいい?」——いざ受け取ろうと思っても、やり方が分からず戸惑う方は少なくありません。
退職給付金は、待っているだけで自動的に振り込まれるものではありません。自分で申請の手続きを行う必要があり、しかも給付の種類ごとに申請先や必要書類、タイミングが異なります。
この記事では、退職給付金をどうやってもらうのか、受け取る前に確認すべきこと、給付ごとの申請方法、退職前から受給までの流れ、注意点までをわかりやすく解説します。
| 退職給付金のもらい方(全体像)① 自分が対象になる給付を確認する② 必要書類を準備する(離職票・健康保険の書類など)③ 給付ごとの窓口(ハローワーク・健康保険)へ申請する④ 認定・審査を経て支給される |
退職給付金は「自分で申請」しないともらえない
まず押さえておきたいのは、退職給付金は自分で手続きをして初めて受け取れるという点です。会社が代わりに申請してくれるわけではありません。
さらに、「退職給付金」は複数の公的給付をまとめた総称であり、失業手当・傷病手当金・再就職手当などが含まれます。そのため「退職給付金の申請」という一つの窓口があるわけではなく、受け取りたい給付ごとに、それぞれの窓口で手続きをする必要があります。
この「種類ごとに手続きが違う」点が、退職給付金のもらい方を分かりにくくしている一番の理由です。まずは自分がどの給付の対象になるかを整理することから始めましょう。
退職給付金をもらう前に確認すべき3つのこと
申請の前に、自分が対象になるかどうかを次の3点から確認しましょう。
- 保険の加入状況……雇用保険・健康保険に一定期間加入していたか
- 退職理由……自己都合か会社都合か、病気などのやむを得ない事情か
- 健康状態・就労の意思……働ける状態で求職活動をするのか、療養が必要なのか
たとえば、働ける状態で仕事を探すなら失業手当、病気で働けないなら傷病手当金、というように、状況によって使える給付が変わります。ここを取り違えると、本来もらえる給付を逃したり、申請の順番を誤ったりする原因になります。
退職給付金のもらい方【給付別の申請先と方法】
代表的な給付ごとに、申請先とおおまかな方法をまとめました。
| 給付の種類 | 申請先 | 主な必要書類 |
|---|---|---|
| 失業手当 | ハローワーク | 離職票、マイナンバーカード、証明写真、通帳など |
| 傷病手当金 | 健康保険(協会けんぽ・健保組合) | 傷病手当金支給申請書(医師の証明が必要) |
| 再就職手当 | ハローワーク | 再就職手当支給申請書、採用証明書など |
■ 失業手当のもらい方
退職後に会社から届く離職票を持って、住所を管轄するハローワークで求職の申し込みを行います。7日間の待期期間(自己都合の場合はさらに給付制限)を経て、失業認定を受けると支給が始まります。以降は原則4週間ごとに認定を受けながら受給を続けます。
■ 傷病手当金のもらい方
病気やケガで働けない場合に、加入していた健康保険へ申請します。申請書には医師の証明が必要です。退職後も継続して受け取るには、在職中からの加入期間などの条件があります。
■ 再就職手当のもらい方
失業手当の受給中に早期に再就職が決まった場合、ハローワークへ再就職手当を申請します。再就職先に採用証明書を書いてもらい、支給申請書とあわせて提出します。
※ 上記は代表的な流れです。給付の種類や個々の状況により、必要書類や手続きは異なります。
退職前から退職給付金の受給までの全体スケジュール
退職給付金をスムーズに受け取るには、退職前からの準備が重要です。おおまかな流れは次のとおりです。
- 退職前……自分が対象になる給付を確認し、必要書類を把握しておく
- 退職時……離職票や健康保険の資格喪失に関する書類を受け取る
- 退職後すぐ……ハローワークや健康保険の窓口へ申請する
- 申請後……待期期間・審査を経て、認定後に支給される
とくに離職票は、手元に届くまでに退職後2週間ほどかかることがあります。届かないと失業手当の手続きが始められないため、遅れている場合は早めに会社へ確認しましょう。
自分で退職給付金を申請するときの3つの注意点
■ ① 申請には「期限」がある
失業手当の受給期間は原則「離職日の翌日から1年間」、傷病手当金にも申請できる期限があります。手続きが遅れると、本来もらえる給付を受け取れなくなることがあるため、早めの申請が鉄則です。
■ ② 給付の「順番・組み合わせ」に注意
傷病手当金と失業手当は同時に受け取れません。病気で働けない間は傷病手当金、回復して働けるようになったら失業手当、というように、順番を誤ると受給額が減ってしまうことがあります。
■ ③ 必要書類の取り寄せに時間がかかる
離職票や医師の証明など、他者に依頼して用意する書類は、手元に届くまで時間がかかります。逆算して早めに動くことが、スムーズな受給につながります。
「自分で退職給付金の手続きするのは不安」な人は専門家サポートを
ここまで見てきたとおり、退職給付金のもらい方は給付ごとに窓口・書類・期限・順番が異なり、自分だけで最適な形で申請するのは簡単ではありません。「対象だったのに申請していなかった」「順番を誤って本来より少なくなった」という取りこぼしも起こりがちです。
こうした複雑な手続きを、専門家の視点でサポートするのが「退職給付金サポート」です。制度に精通した専門家が、あなたの状況に応じて受け取れる給付を整理し、申請から受給までを一貫して支援します。
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※ 受給の可否・金額は加入状況や退職理由など個々の状況により異なり、すべての方の受給を保証するものではありません。
退職給付金のもらい方に関するよくある質問
Q. 退職給付金は自分で申請できますか?
A. はい、自分で申請できます。ただし給付ごとに窓口・書類・期限が異なり複雑なため、不安な場合は専門家のサポートを利用する方法もあります。
Q. どこで手続きすればいいですか?
A. 失業手当・再就職手当はハローワーク、傷病手当金は加入していた健康保険(協会けんぽ・健保組合)が窓口です。
Q. 申請にはいつまでに手続きが必要ですか?
A. 失業手当は原則「離職日の翌日から1年間」が受給期間です。給付ごとに期限があるため、退職後は早めに手続きしましょう。
Q. 会社が申請してくれますか?
A. いいえ。退職給付金は自分で申請する必要があります。会社は離職票などの書類を発行しますが、給付の申請は本人が行います。
まとめ|退職給付金は早めの準備と正しい順番で受け取ろう
退職給付金は、自分で申請して初めて受け取れる公的給付です。失業手当・傷病手当金・再就職手当など種類ごとに窓口・書類・期限が異なるため、まずは自分がどの給付の対象になるかを確認し、必要書類を早めに準備することが大切です。
とくに、給付の順番や期限を誤ると、本来もらえるお金を取りこぼしてしまうことがあります。「自分の場合はどう申請すればいいのか分からない」という方は、専門家に相談することで、迷わず・取りこぼしなく受け取れます。退職後の生活を安心してスタートするために、まずは無料相談から始めてみましょう。
本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。各給付(雇用保険・健康保険)の制度は改正されることがあり、条件・金額・手続き・期限は変更される場合があります。「退職給付金」は複数の公的給付の総称として用いており、受給可否は個々の状況により異なります。最新の内容は厚生労働省・ハローワーク・各健康保険窓口、または専門家にご確認ください。
監修者:和久田 典宏(わくだ のりひろ)
弁護士/未来創造弁護士法人
静岡県浜松市出身。司法試験合格後、弁護士として企業法務を中心に活動しています。
現在は、経営者との継続的な対話を通じて、契約書の作成・確認、事業上のリスク整理、トラブル予防などを支援。年間200通を超える契約書関連の依頼に対応し、法的なリスクを指摘するだけでなく、事業の実態やビジネスモデルを踏まえた実務的な提案を強みとしています。
主な所属・活動
・東京弁護士会 中小企業法律支援センター
・東京弁護士会 新進会員活動委員会
・日本弁護士連合会 法曹養成制度改革実現本部 広報チーム幹事
主なセミナー・講演実績
・日本M&Aセンター
・AZ-COM丸和・支援ネットワーク
・その他、企業・経営者向け講演多数
